【重点対応エリア】不動前(西五反田・下目黒・小山台・小山)

物件写真撮影の基本~内見につなげるための撮影のポイント~

最新更新日 2026年06月01日
執筆:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士 三好 貴大

空室募集を行う際は、原則として物件の「写真撮影」を行います。
しかし、残念ながらポータルサイトや募集図面(マイソク)を見ると、あまり魅力的に感じない写真が掲載されていることも少なくありません。

最近はソフトも進化して、ある程度加工することはできますが、それは元の写真がある程度のクオリティであるからこそ加工・修正は効果を発揮します。

今回は、物件写真撮影に特化した基本について解説します。

本記事は、当社YouTubeチャンネルで公開している
「物件写真撮影の基本」
という動画の内容を、文字で整理したものです。

物件写真撮影に必要な「機材」

最近は、スマートフォンでも十分に綺麗な写真を撮ることができます
ただし、重要なのは「超広角機能」が付いているかどうかです。

通常の広角だけでは、どうしても画角が狭くなります。
広いリビングであればまだ撮りやすいですが、トイレ、洗面所、ユニットバスなどの狭い空間では、全体が入り切らないことがほとんどです。

また、広い部屋であっても、超広角で撮ることでお部屋全体の雰囲気を伝えやすくなります。

より良い写真を撮るなら一眼レフカメラを併用

私自身は、一眼レフカメラに広角レンズとレンズフードを付けて撮影しています。
加えて、三脚と水準器も併用すると、後述する撮影テクニックをスムーズに実施することができます。

一眼レフカメラのメリットは、スマートフォンよりも画質が良いこと、勝手に色味の修正を加えられてしまうのを防げること、少し暗い場所でも綺麗に撮れることなどがあります。
そのため、スマートフォンでの撮影に慣れてきて、よりきれいな写真を撮りたいと思った段階で、カメラを検討してもよいと思います。

あると便利な予備機材

物件写真を撮影する際には、カメラやスマートフォン以外にも、いくつか持っておくと便利なものがあります。

電球

生活する上では電球色(オレンジ色)が落ちつけて良いのですが、撮影する上では昼白色(白系)が理想です。
カメラで撮影すると、電球色は白い水回りの設備を黄ばんだように写してしまい、あまり良い印象を与えない写真になってしまいます。

そのため、昼白色をはじめとする白系の電球を持参し、交換できる場合は付け替えてから撮影すると良いです。
大きさは、一般的なE26口金と、少し小型のE17口金の2種類を持っておくと、多くの物件で対応しやすくなります。

シーリングライト

物件によっては、リビングや寝室に照明器具が付いていないことがあります。その状態で撮影すると、室内が暗く写り、印象が悪くなります。
そのため、案内用・撮影用としてシーリングライトを1台持っておくと便利です。

私は、アイリスオーヤマの丸いタイプのシーリングライトを使っています。価格も3,000円程度で購入できます。
また、8畳用くらいの少し大きめのものを用意しておくと、寝室だけでなくリビングの撮影にも使いやすくなります。

脚立

電球交換やシーリングライトの設置には、高い場所に手が届かないことがあります。
そのため、家庭用の折り畳み式の脚立を持っておくと便利です。

撮影する時間帯と天気の関係

物件写真では、撮り方も大事ですが、いつ撮りに行くかも非常に重要です。
特に大事なのは、逆光を避けることです。

例えば、南向きのリビングで、太陽の光がさんさんと入っている場合、内見時には「日当たりが良いですね」と良い印象になります。

しかし、その状態で写真を撮ると、室内が真っ暗に写ってしまいます。
また、床がフローリングでワックスがかかっている場合には、光が反射して、さらに撮影が難しくなります。

そのため、物件の窓のある方角を事前に確認し、逆光を避けられる時間帯に撮影することが大切です。

方角別の撮影時間の目安

物件の窓がどの方角を向いているかによって、撮影しやすい時間帯は変わります。

【東向き】午前中に光が入るので、午後の遅めの時間帯に撮影するのがおすすめです。

【西向き】午後に西日が入るので、午前中の早い時間帯に撮影するのがおすすめです。

【南向き】一番悩ましいのが南向きの部屋です。
南向きは日当たりが良い反面、逆光が入りやすく、撮影時間が難しくなります。
早朝に近い時間帯に撮るか、夕方の日が落ち始めた頃に撮影するのがおすすめです。

【北向き】撮影する側から見ると、最も楽です。
時間帯による影響が少ないので、どの時間でも比較的撮りやすいです。

このように、物件の方角によって、撮影しやすい時間帯は大きく変わります。
しかし、なかなか早朝に撮影に行けない、アポイントの都合で適切な時間帯に撮影に行けないといった場合は、天気予報を見ることも重要です。

例えば、南向きの場合は、曇りや小雨の日ならあまり時間帯を気にせず撮影に行けます。
曇りでも予想以上に逆光が入ることはありますが、晴れの日に比べるととても撮影が楽になります。

撮影時に注意すべきポイント

次に、実際に撮影するときに注意すべきポイントやテクニックについてお話しします。

縦ラインを合わせる

スマートフォンでもカメラでも、グリッド線を必ず表示させましょう。
グリッド線とは、撮影画面に縦と横の線を表示できる機能です。

そして、窓や扉、部屋の角などを基準にして、グリッド線と見比べながら縦のラインをしっかり合わせて撮影します。

理想としては、縦に加えて横もきっちり合わせることです。
ただし、実際には真正面から撮れる場所ばかりではありません。広いリビングであれば撮りやすいですが、狭い部屋では正面から撮ると、どうしても狭く見えてしまいます。

そのため、多くの場合は、部屋の斜めの位置から対角線上に向かって撮影します。
このときは、対角線上の向こう側の角を一つの縦線として見立て、その縦ラインがきちんとまっすぐになっているかを確認します。

傾きのないように真っすぐにする

さらに、カメラやスマートフォンの上側が少し前に傾いていたり、手前に傾いていたりすると、どこかの縦ラインが合っていても、必ず左右どちらかの縦ラインがズレます

つまり、傾きをなくし、さらに縦ラインを合わせる必要があるので、手持ちだとなかなか難しいです。
それらを合わせるために、三脚と水平器を併用して慣れていった方が良いです。

照明の色を整える

前記の電球の項目で触れましたが、昼白色や蛍光色(白系)の照明であれば良いのですが、電球色(オレンジ色)の場合は写真全体が黄ばんだように映ります。

本当は交換するのが確実ですが、LEDダウンライトのように電球交換が難しい場合もあります。
そのような場合は、スマートフォンで撮影すると、自動補正によって白く写してくれます。

また、トイレや洗面所が狭い場合は、カメラだと画角が足りない場合がありますので、色味と画角の観点からスマートフォンを状況によって使い分けることも大切です。

撮影する高さを意識する

撮影するとき、撮影機材を床からどのくらいの高さで撮影するのかについて解説します。

キッチン・洗面台は中段から撮る

キッチンの場合、シンクの広さ、調理スペースの広さ、コンロの配置などを見せる必要があります。
そのため、天板よりも少し高い位置から撮影しないと、必要な情報が写りません。

洗面台も洗面ボウルの大きさ、横に物を置くスペースがあるか、収納や鏡まわりがどのようになっているかを見せるためには、洗面台よりも高い位置から撮る必要があります。

そのため、キッチンや洗面台は、設備の真ん中くらいの高さを意識して撮影すると良いです。

リビング・寝室・玄関・トイレは低めに撮る

一方で、リビング、寝室、玄関、トイレなどは、なるべく低い位置から撮った方がよいです。

床を広く写すことで、空間が広く感じられやすくなります。
目安としては、床から70~80cmくらいの高さです。

三脚を使う場合は楽ですが、手持ちの場合は、しゃがんで、膝やかかとに肘を付けて安定させながら撮るようにしましょう。

撮影機材の向き

リビングなど広さを見せたい場所では横向き(横が長い)で撮ることが多いですが、キッチン、トイレ、洗面所、玄関などは縦向き(縦が長い)で撮った方が見やすいです。

なお、横向きの場合は、床に近付ける一方で、リビングや寝室の場合は天井の照明器具(シーリングライト)が少し映るぐらいにしてあげると、なんとなく広がりを感じられて良い印象があります。

おわりに

今回は、物件写真撮影の基本について解説しました。

まず、最初はスマートフォンだけでも十分です。
慣れてきたら超広角機能のあるスマートフォンや一眼レフカメラとその他備品も用意していくと、どんどん楽しくなっていくと思います。

物件写真は、内見につながるかどうかを左右する非常に重要な要素です。
写真の加工方法については、また別の機会にお話ししたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

PREV