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ハクビシンの侵入を解決した事例~目黒区一棟マンション害獣トラブル~

最新更新日 2026年06月22日
執筆:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士 三好 貴大

現在も管理している目黒区内の一棟マンションですが、管理直後に1階のお部屋を募集して成約しました。

しかし、入居直後に連絡をいただき、ハクビシンが住み着いてしまっていたことが発覚しました。
珍しいトラブルですが、害獣対応トラブルの事例を紹介します。

本記事は、当社YouTubeチャンネルで公開している
「ハクビシン侵入と阻止~目黒区一棟マンション~」
という動画の内容を、文字で整理したものです。

入居直後に発生した異音と鳴き声

入居された1階のお部屋の方から、
「梁の上の方から小さな足音がする」
「キーキーという鳴き声が聞こえる」

というご相談をいただきました。

普通の生活音とは明らかに異なり、細い空間を走り回るような音でした。
当初はネズミなのかハクビシンなのか判断できませんでしたが、何らかの動物がいることは間違いないと考えました。

音の発生源は梁ではなくダクトスペースだった

建築図面を確認すると、音がしていた部分は梁ではなくダクトスペースでした。

ユニットバス付近からダクトが通り、さらにエアコン配管用の縦の囲いが設けられていたため、石膏ボードの内側には空間が存在していました。
そこで、養生を行った上で小さな開口を設け、内部を確認しました。

すると、ビニール片や落ち葉など大量のゴミが出てきました。
さらに、強烈な糞尿臭も発生していました。

これにより、何らかの動物が巣を作っていたことが判明しました。

侵入経路はダクトキャップの外れだった

バルコニーから侵入経路を探したところ、このダクトスペースに繋がっている穴は、
・換気ダクト
・エアコン配管
・床付近のダクト開口
がありました。

そのうち、一番下の開口部に付いているはずのキャップが外れていました。
どうやらそこから侵入していたようです。

室内の状況から考えると、管理受託以前から長期間住み着いていた可能性が高いと思われました。

音と忌避剤による追い出し作戦

まずは内部に動物が残っている可能性を考え、追い出し作業を行いました。

本来であればUSB内視鏡を使用して内部を確認する予定でしたが、開口した時点で糞尿臭が強かったため、内部は確認せずにそのまま作業を進めました。

大音量で追い出し

iPhoneで激しい音楽を最大音量で流し、開口部に密着させました。
さらに手でダクトスペースを叩きながら内部に振動を与え、外へ出てもらうように誘導しました。

忌避剤を投入

次に、強い臭いを発するチップ状のハクビシン対応の忌避剤を細かいメッシュ袋に入れ、球状にしたものを複数作成しました。

それを内部へ投入し、居心地を悪くすることで再び住み着かないようにしました。

ラップによる臭気対策

忌避剤と糞尿臭が室内へ漏れ出さないよう、開口部は養生しました。
しかし、通常のテープだけでは臭いが漏れてしまいます。
そこで活躍したのがラップです。

ラップは臭気を遮断する能力が非常に高く、長期空室物件の排水口養生などにも使われています。
穴はアルミ板で塞ぎ、ラップで周囲を密閉し、その上からマスキングテープで固定したところ、臭いの漏れはほとんどなくなりました。

翌日には追い出し成功

外側のキャップ部分は、内部に動物が残っている可能性を考慮して、あえて塞がずに一晩様子を見ました。

翌日、入居者様から、
「室内の音はしなくなった」
との連絡が入りました。

その後、室外の穴には物を置いて進入できないようにしました。
すると、その夜には外部ではカリカリと引っかく音や「キーキー」という鳴き声が聞こえていたそうです。

どうやら外へ追い出すことには成功したようでした。

再侵入防止工事を実施

後日、外れていたダクトキャップを復旧しました。
単にはめ込むだけでは再び外される可能性があるため、コーキングでしっかり固定し、人の手で外す際にはキャップごと交換する仕様としました。

さらに、開口した石膏ボード部分にはクロスを貼った石膏ボードを増し貼りして復旧しました。

こうして、ハクビシンと思われる害獣被害は無事解決することができました。

おわりに

10年以上管理業務を行ってきましたが、このように害獣が住み着いてしまった物件の対応を経験したのはこの一件だけです。
決して頻繁に発生するトラブルではありません。

しかし、思いのほか都内にもハクビシンやネズミなどの害獣は住んでいるので、対応する場面が絶対にないとは言い切れません。

今回のように害獣が住み着いていると疑われる場合は、
・住み着いている場所の実態確認
・侵入経路の特定
・追い出しと侵入防止
・追い出しが成功したことを確認してから復旧作業

という対応が必要になります。

焦って追い出しをせずに侵入経路を封鎖してしまうと、内部に取り残された害獣が腐乱してもっと大きな被害を及ぼす可能性がありますので注意が必要です。

万が一同じような事態に遭遇した際には、今回の事例が少しでも参考になれば幸いです。
今回は、目黒区の管理物件で発生したハクビシン対応についてご紹介いたしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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