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「賃貸管理会社〇選!」「徹底調査!〇社を厳選」は本当なのか?

最新更新日 2025年09月08日
執筆:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士 三好 貴大

今回はホームページでよく見かける「賃貸管理会社〇選!」「徹底調査!〇社を厳選」というキャッチコピーは本当なのか、ということについて解説いたします。

管理会社を変えたい、あるいは今まで自分で管理をしていたけれども、新たに管理会社を探して任せたいと考える場合、まず「どういう管理会社が良いのか」と調べるために、インターネットで検索される方が非常に多いと思います。

そうすると、検索結果の上位に出てくるのは「賃貸管理会社〇選!」「徹底調査しました」「〇社を厳選しました」といったホームページです。
その中で「おすすめの5社」「おすすめの10社」「3社」などが並び、「その中でここが一番おすすめ」というタイトルのページがあると思います。

では、これは本当なのでしょうか?
結論から申し上げますと、こういったサイトのほとんどは広告です。

広告形態の種類

では、この広告はどういった形態なのでしょうか?

形態1:課金型

管理会社がホームページの運営会社に広告料を支払い、その見返りに掲載や紹介をしてもらう仕組みです。

形態2:誘導型

例えば、弊社が「どうしても集客したい」と考えた場合、ホームページ制作会社やSEO業者にお金を払って依頼します。
そうすると、その会社が「賃貸管理会社〇選」「徹底調査〇社厳選」といったホームページを作り、自社の情報と他の数社を並べます。

そのうえで「〇〇が一番おすすめ」というような構成にするのです。
つまりホームページを作って最終的には自社に誘導する仕組みです。

形態3:自主運営型

外部業者に依頼して、一見自社と関係なさそうに見せる形を私は「誘導型」と呼んでいますが、それとは反対に、自社で「管理会社〇選」といったページを作り、自社を推すパターンもあります。
これを「自社運営型」と呼んでいます。

したがって「〇社厳選」といったものは、ほとんど賃貸管理会社が大家様を集めるために何らかの費用や労力を投じて作成した広告物です。
本当に全体から良い会社だけを厳選したものではない、という点をご理解いただければと思います。

良い賃貸管理会社はどうやって探せばよいのか?

では、その上で「どうやって賃貸管理会社を探せば良いのか」ということになります。
不動産会社はコンビニの数より多いと言われ、その中で賃貸管理会社はやや少ないものの、それでも膨大な数があります。

私がおすすめする方法は2つあります。

探し方1:Googleマップ検索

例えば「目黒区 賃貸管理会社」といった地域名を入れると、多くの会社が出てきます。

ただし、星の数や評価だけでは良し悪しは判断できません。
例えば、口コミ数が100件を超えているところは、多くが「お部屋探し業者」です。
賃貸仲介で口コミを書いてもらっており、収益の中心はお部屋探しに伴う仲介料で、「一応管理もやっています」という形が多いのです。

反対に、「管理を専門にしています」と力を注いでいる業者は、口コミ数は少ない傾向にあります。
というのも、お部屋探しの場合は「良い物件を紹介してくれた」「対応が丁寧だった」と良い口コミがつきやすいですが、管理会社の場合、口コミが書かれるのは「対応に不満があった時」が多いからです。そのため必然的に悪い口コミが増える傾向があります。

したがって口コミ数が多い業者は仲介専門の可能性が高く、必ずしも良いとは言えません。
また評価が「星5だから良い」「星3だから悪い」と単純には判断できません。

Googleマップの利点は「口コミの内容」でなく、「管理会社のリストが出る」という点です。
まず最初の10件を見てホームページを確認し、良さそうな会社がなければ20件目まで広げる、といったリストアップの使い方がおすすめです。

探し方2:オーガニック検索

例えば、「品川区 賃貸管理会社」と検索すると、最初に出る上位2~3件は「広告」と表示されることがほとんどです。
これは課金して上位に掲載されているものです。その下に出てくるものが自然検索結果、つまりオーガニック検索(通常の検索)での結果です。

ここに出てくる会社は、長年の運営やアクセス数など、何らかの理由で評価されている会社です。
したがって、一番大事なのは「誰かが作ったおすすめ〇選」ではなく、ご自身の目で不動産会社のホームページを見比べ、「ここが良さそうだ」と思う会社に相談することです。

まとめ

結論としてお伝えしたいのは、「賃貸管理会社〇選!」「徹底調査!〇社を厳選」といったサイトの多くは自社への誘導を目的とした広告である、ということです。
情報源の一つとして参考にするのは構いませんが、それよりもGoogleマップやオーガニック検索を活用し、ご自身の目で判断することが大切です。

これから管理会社を変えたい方や、新たに任せたい方の参考になれば幸いです。
ありがとうございました。

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